~第2回 マグネシウムでととのう~
今月は『マグネシウム』についてです。上手に摂取して体をととのえていきましょう。
突然ですが、みなさんは下記が続く生活をしていませんか?
・脂肪の多い食事
・塩分が多い食事
・ストレス過多
・激しい運動
・アルコール過剰摂取
上記のような生活を継続していると、「マグネシウム不足」を引き起こしてしまうかもしれません。
前回も紹介しましたが、マグネシウムは不足しやすいミネラルの1つです。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によるマグネシウムの推奨量は、成人男性で320~370㎎/日、成人女性で260~290㎎/日(妊婦の場合は+40㎎)とされています。しかし、実際の摂取量は男性:約250㎎、女性:約230㎎と大きく不足している状況です。
日本人の食事摂取基準・令和元年国民健康・栄養調査より
実際にマグネシウムの不足に伴う症状としては下記のようなものが挙げられます。
・こむら返り
・便秘
・月経前症候群(PMS)
・骨粗鬆症
・片頭痛
・不眠
みなさんは、上記で当てはまる症状はありましたか?私は片頭痛が当てはまるのですが、今回マグネシウムとの関連があると知り、大変興味深かったです。
実際に30人の片頭痛患者を対象行った臨床実験においても、マグネシウム摂取により片頭痛の頻度また重度を軽減させたという結果がありました。
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/
The effects of magnesium prophylaxis in migraine without aura
片頭痛や上記の症状以外にも、マグネシウムは生活習慣病との相関もあります。マグネシウムには血管を拡張させて血圧を下げる働きがありますので、高血圧にも有効だといわれています。日本人の20歳以上の2人に1人が高血圧といわれる時代ですので、上記の症状に当てはまらない方も、注意して摂取してみてはいかがでしょうか。
令和元年国民健康・栄養調査より
マグネシウムを多く含む食品
マグネシウムを多く含む食品には標語があり、覚えやすくなっています。
【そばのひ孫と孫は優しい子かい?納得!】
こちらは東京慈恵会医科大学教授・医学博士の横田邦信先生の考えられた標語です。
マグネシウムを正しく理解する委員会作成小冊子第4版(マグネシウム知って納得)より引用
上記から、海藻類・魚類・穀類・豆類などに多いことがわかります。また、和食に使用される食材が多い気がします。日常的に上記の食材を取り入れるためにも、普段食べているご飯に五穀を入れたり、いつも飲んでいる味噌汁の具にわかめ・昆布をプラスするなど、ひと工夫してマグネシウム不足を防いでいきましょう。1つの食材から摂取しようとすると大変ですので、様々な食材から少しずつを意識してみると良いかもしれません。また、マグネシウムはカルシウムとのバランスが重要だとされています。2:1での摂取が理想とされているので偏ることがないよう注意していきましょう。
過剰摂取に注意!?
マグネシウムは、下剤にも使用されている通り、過剰に摂取してしまうと下痢を引き起こしてしまうといわれています。ですので、経口での過剰摂取には注意が必要です。
一方でマグネシウムは経皮吸収が良いといわれており、最近ではアスリート選手が疲労回復のために硫酸マグネシウムを配合した入浴剤を使用するなど、マグネシウムの重要性の認知も上がっています。
食事以外の補給ではサプリメントをイメージされる方も多いと思いますが、経口摂取以外(皮膚から)でも補給できますので、バスアイテムやクリーム等を使用してみてはいかがでしょうか。
参考:https://www.magnesium-database.jp/fibromyalgia-1/
【補足:マグネシウムの種類】
◎塩化マグネシウム…食品 (にがり)
◎酸化マグネシウム…医薬品(便秘薬)・食品添加物(強化剤・製造用剤)
◎水酸化マグネシウム…医薬品・化粧品
◎硫酸マグネシウム…医薬品
◎ステアリン酸マグネシウム…食品添加物(製造用剤)
マグネシウムは様々な症状との関わりがありますので、みなさんもぜひ意識して生活してみてください。
今月のととのい場所は【松本湯】
中野区にある「松本湯」。家から近ければ毎日でも通いたい、そんな魅力的なサウナです。
サウナは95度で広さもあります。テレビはなく、静かな空間で集中することができます。水風呂はなんと水深約140センチ。立ちながら肩まで浸かることができます。全身冷えた後待ち構えているのは…横になれる「畳スペース」!畳で横になりながら、上からくる風を全身で感じ、ととのうことができます。
また、お風呂の種類も多く全体的に天井が高いため開放感があってゆったりと過ごすことができます。個人的には水風呂の隣にある低温のお風呂がお勧めです。ぜひ一度皆さんも訪れてみて下さい。
来月は弊社原料にもある「ハトムギ」についてです。漢方要素も交えた記事にぜひご期待ください。